新年度のBasicレッスンが始まりました。

 ご報告が遅くなりましたが、6月に新年度のBasicレッスンが渋谷教室、池袋教室で行われました。今回は、1年間のBasicコースを受講するかどうかを決めるための体験レッスンです。体験レッスンといっても、普段と変わらない内容で、最年少は中学2年生、最年長は ・・・? 講師の私かな。

 レッスンは、夏越の祓に食す「水無月」と練り切り製の「紫陽花」を作りました。まずは、「水無月」から。作り方はいたって簡単、外郎生地を蒸し、固まったら小豆の蜜煮をのせて仕上げ蒸しを行い出来上がりです。冷めたら三角形に切るのですが、ここで和菓子を切る時の法則を皆さんに覚えていただきました。理にかなった切り方で皆様にもガッテン!していただきました。三角形が氷を表し、小豆の赤が魔除けを表していると言い伝えられています。

 続いて、練り切り製の「紫陽花」です。練り切りとは白こし餡につなぎとして求肥や山の芋、葛などをを加えて粘りを出し、季節の草花や情景を形作り表現するものです。今回は、どこでも手に入りやすい材料で作る求肥を加えた練り切りを、電子レンジを駆使して作りました。和菓子職人さんが大きな銅鍋で作るものと遜色なく美味しい練り切り餡が出来上がりました。練り切り餡の作り方はデモでお見せし、受講生の皆様には練り切り餡の成り立ちを理解し、必要な練り切り餡を自由に作ることができるように、練り切り餡を作るための計算方法を習得していただきました。小学生の時習った算数です。大人になると忘れがちですが、頑張って思い出していただきました。これらの製菓理論が理解できると、応用が利くし何よりも、俗に言うところの「腑に落ちる」ことによって、今までとは違った世界が見えてくるような気がしませんか?苦手な方もいらっしゃると思いますが、頑張ってください。

 7月のレッスンでは、今回の復習として、皆様に実際に必要な練り切り餡を計算して作っていただきまよ。

 さぁ!「紫陽花」の成形です。色付け法、色の違う生地を貼り合わせて境目のぼかしの方法、餡切り、包餡を学んでいただきました。特に、包餡は和菓子つくりの基本ですから、繰り返し練習あるのみです。

 受講者様の作品をご紹介します。

和菓子教室はな

東京製菓専門学校和菓子専科で学び、製菓理論を得意とする講師による和菓子教室です。伝統的な手法の和菓子から、それを踏まえた新しい手法の和菓子および意匠を、そして、和菓子職人さんが長い時間をかけて習得した技術である製餡や生地つくりを、製菓理論に基づいた方法で、どなたでもご家庭で失敗なく簡単に再現することができる和菓子作りをお伝えする教室です。

0コメント

  • 1000 / 1000