9月のまちだ教室では・・・

 9月のまちだ教室は、作り方の違う芋ようかん2種類と加賀棒茶を煮だしてつくるほうじ茶プリンを作りました。暑く皮をむいたさつま芋を蒸し器に入れてから火にかけ蒸し上げます。植物は自分の身を守るために、例えば凍結しないように、自らのでんぷんを糖に換え凍結を防ぎますが、そのでんぷんを糖(麦芽糖)に換える酵素β-アミラーゼをさつま芋も持っています。β-アミラーゼは60~70℃で働き、それ以上の温度になると失活してしまいます。ですから、さつま芋も水から蒸し60~70℃の温度帯をできるだけ長く(といっても最大30分位)する加熱方法が美味しいさつま芋となります。石焼き芋が美味しいのは、これらの理由からです。電子レンジでチンはいけません。寒天を使うタイプはホクホク系のさつま芋、芋と砂糖だけで固めるタイプはしっとり系のさつま芋が合うと思います。今回は、どちらも紅あずまというホクホク系の芋を使いましたので、作り方の違いと出来上がりの違いが良くお分かりいただけたかと思います。ほうじ茶プリンは、加賀棒茶を贅沢に使い香り豊かなプリン液を伊那食品工業(株)の寒天「大和」という高粘性の寒天を使って固め、「大和」独特の舌触りとほうじ茶の香りを楽しむことのできるプリンに仕上がりました。今回も、盛りだくさんだったことから写真を撮ることができずにすみません。「受講者様の声」の欄にまちだ教室のお二人のお便りと写真を掲載しましたので、そちらもご覧ください。

*「献上加賀棒茶」丸八製茶場は取り寄せなくても成城石井で販売しています。60g 800円位?

* 寒天「大和」は、業務用ですが小分けにして、かんてんぱぱショップ初台店で販売しています。京王新線「初台」南口から徒歩5分、TEL:03-5358-8807

和菓子教室はな

東京製菓専門学校和菓子専科で学び、製菓理論を得意とする講師による和菓子教室です。伝統的な手法の和菓子から、それを踏まえた新しい手法の和菓子および意匠を、そして、和菓子職人さんが長い時間をかけて習得した技術である製餡や生地つくりを、製菓理論に基づいた方法で、どなたでもご家庭で失敗なく簡単に再現することができる和菓子作りをお伝えする教室です。

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