9月のAdvanceレッスン

渋谷教室

9月3日(木)10:30~


 今回の薯蕷つなぎ練り切り餡は、6月に朝顔の意匠で作り、今回はその復習の予定でしたが6月が休講となり、いきなりですが「菊三昧」重陽の節句に因んで菊を3種類、計9個プラス1個作ります。とは言っても感染防止のためにもレッスン時間を短くする必要もありますので、薯蕷つなぎ練り切り餡つくりはデモのみ、皆様には包餡、成形を楽しんでいただきます。来年の6月には、大和芋を蒸すところから皆さんに作っていただきます。今回皆様にお求めいただいきたいものに三角棒があります。これは、自作は難しいものです。その使い方も是非習得してください。もうひとつは、クルミ餅を一人1台(15cm角位)作ります。アッという間の出来上がり、でも意外と美味しいのです。下の写真は、練り切り製の「光琳菊」です。そうです、尾形光琳の菊の絵を和菓子に写した意匠です。尾形光琳は、江戸時代に活躍した絵師の一人ですが、描いた絵はまるで近代絵画を思わせるような、大胆なデザインと構図をとっているものが多く尾形光琳が中心となる琳派の特徴のひとつです。背景などは書き込まず、例えば燕子花という模様を、いくつかのパターンの組み合わせで貼っていったようなデザイン性が、この時代としては革新的なものだったでしょう。 こういった、光琳のデザイン的なスタイルは、光琳模様 といって、着物や食器、和菓子の世界でも使われるようになり、時を超えて今日に伝えられています。優れた意匠(デザイン)は、数百年経っても人の心を魅了するものですね。今回も、昔から伝わる意匠からそのアレンジまでいくつか実際に作ってみましょう。どうぞお楽しみに・・。

  それにしても今、巷をにぎわせている練り切りアートやデコ和菓子など・・・この中から時を超えて受け継がれていくものが、いくつあるのでしょうかね?


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和菓子教室はな

東京製菓専門学校和菓子専科で学び、製菓理論を得意とする講師による和菓子教室です。伝統的な手法の和菓子から、それを踏まえた新しい手法の和菓子および意匠を、そして、和菓子職人さんが長い時間をかけて習得した技術である製餡や生地つくりを、製菓理論に基づいた方法で、どなたでもご家庭で失敗なく簡単に再現することができる和菓子作りをお伝えする教室です。

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