珈琲にも合う「ドライフルーツ羊羹」

 12月のBasicレッスン、「ドライフルーツ羊羹」と「花びら餅」が終了しました。受講生の皆さまがお待ちかねの「ドライフルーツ羊羹」から。まずは、ドライフルーツのラム酒漬けの方法をお伝えしました。この方法はしっかりとドライフルーツがラム酒を吸い、漬けた翌日には使うことができるので便利です。また、この羊羹には熟成したラム酒漬けより、合うように思います。

 まずは、羊羹の煮詰めです。最初、ブクブクと大きな泡が盛大に立っていたのが、煮ツメが進むと、泡が小さくなって少しおとなしくなってきます。こうなると、そそろそろ煮詰め終わりです。今回は、どなたでも失敗せず仕上がるように上がり目方を示しました。

 煮詰めた羊羹は、型に流しクルミとドライフルーツを散らし仕上げます。羊羹の切り口を想像しながらドライフルーツを入れないときれいな切り口は生まれません。今回は、ドライいちじく大小、苺のフリーズドライ(ホール)に加え、ドライフルーツとは歯触りの異なるローストしたクルミも入れました。そして、羊羹に加えた黒糖とラム酒、これらがベストハーモニーを奏で、とても美味しい羊羹が仕上がりました。


 クリスマスやお正月のおもてなしにも使えそうですね。今回は、かりっと焼いたバケットにクリームチーズを塗って切り分けた羊羹をのせて試食していただきました。

 続いて、「花びら餅」です。ご存知のように、花びら餅は裏千家の初釜の際に供される主菓子です。求肥生地で作られることが多いのですが、今回は雪平生地で作りました。雪平生地は、餅生地に白餡とメレンゲを入れて炊き上げるもので、熟練した職人さんでないと焦がしてしまうことが多く大変難しい生地です。今回は、どなたでも失敗ないように電子レンジを使った方法をお伝えしました。ふっくらもちもちの生地が出来上がりました。

和菓子教室はな

東京製菓専門学校和菓子専科で学び、製菓理論を得意とする講師による和菓子教室です。伝統的な手法の和菓子から、それを踏まえた新しい手法の和菓子および意匠を、そして、和菓子職人さんが長い時間をかけて習得した技術である製餡や生地つくりを、製菓理論に基づいた方法で、どなたでもご家庭で失敗なく簡単に再現することができる和菓子作りをお伝えする教室です。

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