和三盆糖の美味しさ・・満喫!

 4月のBasicレッスンが終了しました。作ったのは、「春の和三盆干菓子」と小豆こし餡とみそ餡の2種の「かしわ餅」です。和三盆糖は、「竹糖(ちくとう)」と呼ばれるサトウキビを原材料に徳島県、香川県の一部で生産される、さらりとした口どけと上品な風味が特徴で、その名は盆の上で三度研ぐ(手で練る)ことに由来するともいわれています。和三盆糖の風味を生かすため、ねき水以外のつなぎや香料は使わず、春の草や花をかたどった木型で打出しました。まずは、和三盆干菓子を打ち出す木型のご紹介から。

 今回の春の和三盆干菓子に使用した和三盆は、香川県の和三盆羽根さぬき本舗(有)三谷製糖のものを使い、木型は香川県伝統工芸士である市原吉博氏の作である「桜」「蕨」「ちょうちょ」「筍」「鯛」を使い、他にプラスチック製の抜型や代用品のチョコレートモールドもご紹介しました。岡山県の菓子木型 ”京屋” 田中一史さんの作られる木型もご紹介しております。ご参照ください。

 目の細かい篩にかけた和三盆糖に、ほんの少々のねき水を加え手でよーく擦り混ぜ、和三盆糖全体に均一にねき水が回るまで擦り混ぜます。色を付けるときは、ここでねき水に色をつけ加えます。手でぎゅっと握って指の跡が付き形が崩れない様になったら、もう一度篩にかけ木型の隅々までしっかりと詰めました。

 いよいよ型抜きです。上手にぬけるかな?ドキドキ・・・ですね。「鯛」と「たけのこ」きれいに抜けましたね。👧

乾かし固めてからラッピング。「春の和三盆干菓子」の出来上がりです。お干菓子つくりは、きれいに型から抜けると、とても気持ちてが良いものですね。色々な木型や抜型を使って存分に楽しんでいただけたようです。皆さん楽しそうにお干菓子を作られていました。道中に型崩れしないよう、皆さん大切にお持ち帰りになられました。

 続いて、「かしわ餅」作りです。電子レンジで火を通した上新粉は熱々なのでオーブンペーパーにはさみ、搗いて捏ねてなめらかな生地にしました。味噌餡は薄く黄色く色つけた生地でて包み、小豆こし餡は白生地で包みました。

和菓子教室はな

東京製菓専門学校和菓子専科で学び、製菓理論を得意とする講師による和菓子教室です。伝統的な手法の和菓子から、それを踏まえた新しい手法の和菓子および意匠を、そして、和菓子職人さんが長い時間をかけて習得した技術である製餡や生地つくりを、製菓理論に基づいた方法で、どなたでもご家庭で失敗なく簡単に再現することができる和菓子作りをお伝えする教室です。

0コメント

  • 1000 / 1000