美味しい白こし餡が炊きあがりました!

 5月のAdvance II のレッスンが終了しました。作ったものは、「白こし餡」と「はす粉餅」このメニューは、Advanceコースの5月に行われるものですが、コロナの感染拡大よる休講等が重なり、やっと実現したものです。その分受講生の皆様の期待も高く、熱のこもったレッスンとなりました。

 先ずは、白こし餡炊きから。使った豆は”大手亡豆”、手亡豆は種皮の色が白いいんげん豆の事で、癖のないあっさりした味であることから、和菓子の白餡の材料に多用されています。大福豆や白花豆と並んで、通称『白インゲン豆』と呼ばれ、どちらからも餡を作ることができます。以前のレッスンの「小豆こし餡炊き」では、渋抜きのコントロールがしやすい”直煮法”で小豆を炊きましたが、今回の大手亡豆は皮が固くて渋がないことから、”浸漬法”です。ひと晩水に浸けた大手亡豆を1度茹でこぼした後、本煮、呉の分離、練りあげと進み、白くきれいできめ細かい美味しい餡が出来上がりました。

 水の力を利用して、呉を分離します。3種類の目の大きさの違う篩を用いて水の中で3回濾してキメの細かい呉を分離し、砂糖を加え練りあげました。

 続いて、「はす粉餅」。蓮根から抽出した澱粉を粉にした”蓮粉(はすこ)”を用います。蓮根を粉にした健康食品の”蓮根パウダー”では、固まりません。鍋で練りあげて、さらに蒸して仕上げます。

 京都、和久傳の ”西湖” が有名ですが、それに匹敵する美味しい「はす粉餅」が出来上がりました。冷めたものをカットし、笹で包み、竹かごに入れてお持ち帰りです。残りは、きな粉をかけて試食となりました。これからの季節に、お持たせにとても喜ばれること請け合いです。

和菓子教室はな

東京製菓専門学校和菓子専科で学び、製菓理論を得意とする講師による和菓子教室です。伝統的な手法の和菓子から、それを踏まえた新しい手法の和菓子および意匠を、そして、和菓子職人さんが長い時間をかけて習得した技術である製餡や生地つくりを、製菓理論に基づいた方法で、どなたでもご家庭で失敗なく簡単に再現することができる和菓子作りをお伝えする教室です。

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