大忙しのAdvanceIIレッスン!
4月のAdvanceIIレッスンが終了しました。今回は、天草から作る「あん蜜」と「ところてん」、生の蓬を使った「草餅」、外郎製の「唐衣」と「端午の節句 兜」を作りました。盛り沢山のメニューで受講生の皆さん、大忙し・・・。
まずは、国産の天草からところてん成分(食物繊維)を煮だすことから始めました。途中に酢を入れて煮込むこと約50分、2回濾して型に流し固めました。天草は、海の中では赤い色をしているそうですが、乾燥することによって赤い色素が抜けて白または薄い褐色の海藻となります。今回の、「ところてん」は天突きで押し出し酢醤油を添えました。「あん蜜」は、1cmの角切りにし、塩豆(赤エンドウ豆)、白玉団子(紅白の2種、赤はドライイチゴを擦りおろし加えてもの)、ドライあんず(杏花堂のソフトドライフルーツ あま杏)の甘煮も作り、添えました。みつは、黒蜜と白蜜青柚子風味、こちらも手作りです。それぞれ、専用のカップに入れて、2個づつお持ち帰りです。冷やして召し上がると、美味しいです。
天草を煮て固めている間に、「草餅」と外郎製の「唐衣」と「端午の節句 兜」を作りました。「草餅」に使ったヨモギは、日本料理教室’彩楽’の先生が豊洲市場から仕入れてくださった生のヨモギを使いました。パウダー状のものとは香りが段違い、とても美味しい草餅に仕上がりました。この「草餅」は、古代中国から伝わった習わしで平安時代のお姫様たちが3月の上巳(じょうし)の節句に食していたそうです。その後江戸時代になると庶民にもこの習わしが女子の健やかな成長を願うひな祭りとして定着し、現在のヨモギを使った「草餅」が広まったそうです。地味な和菓子に、こんな歴史が秘められていたなんて、ほんとに驚きですね!
続いて、外郎製の「唐衣」と「端午の節句 兜」です。「唐衣」はご存知のように在原業平が読んだ和歌に因んだ意匠です。和歌の中にその秘密が隠されています。昔の人のしゃれた心意気には感動すら覚えますよね。時代を超えて生き続ける優れた意匠です。均一の厚さに伸ばすのが、上手に作るコツです。
もう一つの「端午の節句 兜」は数年前に生まれた意匠です。折り紙で兜を折るように作ります。今回は、ルミアカップに入るよう小さく作りました。小さく作るのは意外と難しいものですがが、皆さん頑張りました。こちらは、「唐衣」より若干薄くのばすときれいに折ることができます。
今回は、盛り沢山なメニューで受講生の皆様もてんてこ舞い・・・。お疲れになられたことと思います。次回からは、もう少しゆとりをもって臨みますので、どうぞお許しください。
日本料理教室’彩楽’さんのブログにご紹介いただきました。どうぞご覧ください。
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