Advance IIレッスンの再開!

 講師の肩関節骨折により休講が続いておりましたが、9月よりAdvanceIIレッスンも再開しました。皆様の心からの応援のおかげで、復帰することができました。ありがとうございました。AdvanceIIレッスンは、カリキュラムがない分、皆様のリクエストにお応えしたり、BasicやAdvanceコースで習ったもののアレンジや、ちょっと手間のかかるものに挑戦したりと多岐にわたっています。あと1年間精いっぱい頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します。

 さて、今月(9月)のレッスンは、山口県の外郎である「生ういろう3種」と中秋の名月(今年は9/29だそうです)にちなみ、月に見立てた「黄身時雨・コーヒー餡」と練り切り製の「うさぎ」を作りました。今月も大忙しでしたが、皆さんよく頑張りました。

 まずは「生ういろう」から。山口県の外郎はわらび粉が入っているのが特徴です。出来立ての瑞々しさを味わっていただきたく、あえて「生ういろう」となづけました。日持ちがしないのは勿論ですが、山口県の方には「生・・・」とは何事?と叱られるかもしれませんが・・。電子レンジでしっかり加熱して、あっという間の出来上がり・・・、小豆あん、白あん、抹茶あんの3種を作りました。それぞれの餡の味わいと、もっちりプリプリの食感、美味しく出来上がりました。抹茶あんは、抹茶の色が褪せず、風味豊かに仕上げる方法もお伝えしました。笹で包んで白ひごすだれ折に入れてお持ち帰りいただきました。

 続いて、月に見立てた「黄身時雨・コーヒー餡」。黄身時雨は、Advanceコースに組み込まれていますが、復習です。黄身餡の生地が亀裂が入るメカニズムをお話しし、黄身餡を火取るところから実習していただきました。火取りは勿論、電子レンジで行います。和菓子職人さんは、直火で行いますが焦がさず餡粒子をこわさずに火取るには、それなりの熟練が必要です。でも、電子レンジでの加熱は餡粒子を壊さずに、容易に火取ることができ、ご家庭での和菓子作りに最適です。中餡は、お好みですが今回はコーヒー餡、こちらも白あんから手作りです。

 つぎは、練り切り製の「うさぎ」です。練り切り餡の復習のデモから始まりました。今回の練り切り餡は、白あんに8%の倍割求肥を加えたもので、倍割の割って何のこと?必要な求肥の分量の計算式は?白玉粉や砂糖量は?その計算式は?など、復習しました。この練り切り餡も、電子レンジで作ると、餡粒子を壊さずにくちどけの良い練り切り餡が出来上がります。

 今回も受講生の皆さん、頑張りました。それぞれに可愛いうさぎと、生地にちゃんと亀裂の入った黄身時雨をお持ち帰りいただきました。

 日本料理教室”彩楽”さんのブログにこちらのレッスンをご紹介いただきました。どうぞご覧ください。


和菓子教室はな

東京製菓専門学校和菓子専科で学び、製菓理論を得意とする講師による和菓子教室です。伝統的な手法の和菓子から、それを踏まえた新しい手法の和菓子および意匠を、そして、和菓子職人さんが長い時間をかけて習得した技術である製餡や生地つくりを、製菓理論に基づいた方法で、どなたでもご家庭で失敗なく簡単に再現することができる和菓子作りをお伝えする教室です。

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