深紅の椿、美しい!

 ご報告が遅くなりましたが、1月のAdvance クラスのレッスン風景をお伝えします。

「寒椿(こなし製)」と「松の緑(きんとん製)」を作りました。まず、こなし生地は、関西、特に京都では、こなし生地で餡を包み様々な細工を施し、季節を表現する上生菓子の一つとして作られています。そう、関東地方の求肥練り切りと同じような扱いです。 今回のレッスンでは、受講生の皆様は初めて作る生地で、火取った白あんと粉類を混ぜて蒸すところから始めました。今回は電子レンジではなく蒸して作りました。その理由もお伝えしました。

 つばき、Camellia japonicaという学名が示すように、椿は日本原産の花木です。私の大好きな花で、前に住んでいた自宅には、大きな白の侘助をはじめ、たくさんの椿が植えてありました。最初に咲き始めるのは侘助、最後は藪椿かな?毎年楽しませてもらいました。いつもこのお菓子を作るときには、こんなことを思い出しながら作ります。

 皆様こなし生地を思い思いの色に染め、絹布巾で絞って椿が完成しました。

 続いて、「松の緑」。緑に染めたきんとん餡を篩だし、中餡に張り付けました。雪を降らせて完成です。

 美しい深紅の「寒椿」とお正月らしい意匠の「松の緑」の完成です。

和菓子教室はな

東京製菓専門学校和菓子専科で学び、製菓理論を得意とする講師による和菓子教室です。伝統的な手法の和菓子から、それを踏まえた新しい手法の和菓子および意匠を、そして、和菓子職人さんが長い時間をかけて習得した技術である製餡や生地つくりを、製菓理論に基づいた方法で、どなたでもご家庭で失敗なく簡単に再現することができる和菓子作りをお伝えする教室です。

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