9月のAdvanceレッスンの様子

 9月のAdvanceレッスンは、薯蕷つなぎ練り切り餡で菊の成形3種とクルミ餅をつくりました。薯蕷練り切り餡は千葉県多古町産の大和芋を蒸し裏ごしするところから始めましたが、芋の澱粉の粘りが出ないよう熱いうちに手早く裏ごしをしないと美味しい練り切り餡となりません。また、2回裏漉しを行い(2回目の裏ごしは65メッシュの細かい目で裏漉す)滑らかな状態にし、白餡と砂糖を加え、電子レンジで加熱し扱いやすい固さとなる様に塩梅(あんばい)し、最後に乾きを防ぐための水飴を加え完成です。ご自分が作りたい練り切り餡量から、必要な薯蕷の裏濾し量、白餡量、砂糖量、水飴量の計算方法も学んでいただきましたね。中餡は小豆こし餡、練り切り餡はお好きな色を白い練り切り餡でつつむ、包みぼかしで玉菊、ヘラ菊、光琳菊とそれぞれのアレンジをお見せしました。今回は、三角棒を始めて使う方向けのレッスンでしたので、三角棒の三角の角度が大切でこの角度によって、立体的な線を入れることが出来る事をお話しました。三角棒で線を入れることによって、菊の花びら1枚1枚を立体的に表現できることを実感された事と思います。Basicレッスンでは、カトラリーナイフの背を利用して線を入れていましたが、Advanceクラスに進級した皆様には三角棒を購入していただきました。和菓子つくりの必需品と言っても良い道具です。とても素人が作れる道具ではありません。皆さん、四苦八苦されてましたが、練習あるのみ・・・です。頑張ってくださいね。もうひとつは、クルミ餅。電子レンジであっという間の出来上がり。一人1台のお持ち帰りです。


まずは、クルミ餅。簡単であっという間の出来上がり。それでいて美味しい。

次に、大和芋の裏ごし。粘らないように裏漉しするのはちょっと大変でしたね。そして、細かい65メッシュでの裏濾しもたいへんでしたね。コツをつかめば意外と簡単ですよ。


玉菊とアレンジ

ヘラ菊とアレンジ着せ綿

光琳菊のアレンジ

次に、受講者O様の作品 ヘラ菊。 初めて三角棒を使った方です。すごいですね。今はやりのテレビ番組の「ぷればと」流にいうと「才能あり!」ですね。名人位目指して頑張ってください。

続いて、受講生のS様。こちらは和菓子づくりを長くされている方の作品です。きれいにまとまっていますね。皆さんも、ひたむきに続けることによって上手になりますから頑張ってくださいね。


薯蕷つなぎ練り切り製の菊三昧は、3種の菊を9個作り1個試食、8個お持ち帰りでした。今回のラッピングは、市松模様の箱に掛け紙と水引をかけました。水引細工をラッピングで使いたいと思い、浦和の中江先生の水引レッスンを受講してきました。ここで習った梅結びを水引で3種つくり、掛け紙にかけました。掛け紙は、菊の模様の入った便箋と金銀のちらしが入った和紙に印刷しました。

和菓子教室はな

東京製菓専門学校和菓子専科で学び、製菓理論を得意とする講師による和菓子教室です。伝統的な手法の和菓子から、それを踏まえた新しい手法の和菓子および意匠を、そして、和菓子職人さんが長い時間をかけて習得した技術である製餡や生地つくりを、製菓理論に基づいた方法で、どなたでもご家庭で失敗なく簡単に再現することができる和菓子作りをお伝えする教室です。

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