新春1月Basicレッスンの様子

 令和2年、初めてののBasicレッスンの様子です。今回は、来る2月の節分に向け桃山製の”おたふく豆(福は内)”と練り切り製の”福梅”を作りました。まず初めに、桃山生地の元となる黄味火取り餡を作りました。そうです・・黄味餡を火取った餡のことですが、火取るという意味を学んでいただき、黄味餡を作る時に黄味のフシができない方法も学んでいただきました。おたふく豆は中餡を入れずに実物大位のそら豆を成形し、焦げ目がうっすらとつく程度にオーブンで焼き上げ、桧の香りがする福桝に入れラッピングしました。一人一桝、お土産としてお持ち帰りいただきました。焼き上げた時にヒビが入ったおたふく豆も、明日にはしっとりとしてヒビもなくなります。

 続いて、練り切り製の”福梅”です。まずは、中餡の梅餡、梅干しの果肉を裏ごししたものを加え0.7%の塩分濃度の甘じょっぱい梅の香りがする梅餡を作りました。塩だけで漬けた昔ながらの梅干しを使った方が美味しく仕上がります。さぁ!次の問題を解いてください。20%の塩分濃度の梅干しの果肉を?g加えたら0.7%塩分濃度の梅餡200gができるでしょうか?こんなやり取りをしながら、計算方法を学んでいただきました。梅餡が出来たら、次は練り切りで包餡、成形と続きます。成形は、皆様初めての「さじ切り」です。さじで5弁の花びらを表現します。なかなか難しいですが練習あるのみです。

和菓子教室はな

東京製菓専門学校和菓子専科で学び、製菓理論を得意とする講師による和菓子教室です。伝統的な手法の和菓子から、それを踏まえた新しい手法の和菓子および意匠を、そして、和菓子職人さんが長い時間をかけて習得した技術である製餡や生地つくりを、製菓理論に基づいた方法で、どなたでもご家庭で失敗なく簡単に再現することができる和菓子作りをお伝えする教室です。

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