菓子箪笥(かしたんす)

 先日、とある骨董屋さんで「菓子箪笥」が目に留まり、ひとめ惚れして思わず買ってしまいました。大正から昭和初期のものだそうですので骨董的価値は低いけれど、この15cm角の小さな小さな箪笥の「凛とした静逸な佇まい」が私の心を捕らえました。

 「菓子箪笥」をご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、お干菓子を入れて楽しむお菓子器の一つです。ぎっしり干菓子を入れた小さな紙の箪笥を和菓子屋さんでみかけた事がおありかと思います。元々はケースとしてのみ使われていた様ですが、今ではお茶事でもこの様に美しい菓子箪笥を使って開けたり閉めたりの所作を楽しむそうです。

 この菓子箪笥のお披露目は、9月のBasicレッスン「和三盆干菓子」にいたしましょう。秋の和三盆干菓子を作って菓子箪笥に入れて楽しみましょう。


和菓子教室はな

東京製菓専門学校和菓子専科で学び、製菓理論を得意とする講師による和菓子教室です。伝統的な手法の和菓子から、それを踏まえた新しい手法の和菓子および意匠を、そして、和菓子職人さんが長い時間をかけて習得した技術である製餡や生地つくりを、製菓理論に基づいた方法で、どなたでもご家庭で失敗なく簡単に再現することができる和菓子作りをお伝えする教室です。

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