9月のBasicレッスンの様子

 台風12号の接近が心配された一日でしたが、無事にレッスンが終了しました。まずは、受講生の皆様が楽しみにされていた「秋の和三盆干菓子」作り。和三盆糖は、「竹糖(ちくとう)」と呼ばれるサトウキビを原材料に徳島県、香川県の一部で生産される、さらりとした口どけと上品な風味が特徴で、その名は盆の上で三度研ぐ(手で練る)ことに由来するともいわれています。和三盆糖の風味を生かすため、ねき水以外のつなぎや香料は使わず、秋の草や花をかたどった木型で打出しました。そして、今回は岡田製糖さん(徳島)と三谷製糖さん(香川)の二種類の和三盆糖を使い、その味比べもしていただきました。岡田製糖さんの和三盆糖は、薄い茶色をしていることから色付けは難しいように思いますが、黒砂糖のような力強い風味があります。もう一方の三谷製糖さんの和三盆糖は、真っ白で色付けすることも容易にできて上品な風味の砂糖です。どちらも、甲乙つけがたい味わいです。

 さて、いよいよ型打ちです。岡山の "菓子木型彫刻 京屋"の田中一史さんが作られた「月」と「うさぎ」をはじめ、紅葉や栗、稲穂などの木型を使って、受講生の皆様一心不乱に、そして楽しそうに打出していました。なかには木型が欲しい、どうしたら購入することができるのですか?などの質問も飛び、小さな干菓子の中に季節を感じることができる素晴らしさを堪能していただいたようです。


写真撮影用に、桐箱に入れてラッピング。

菓子箪笥に入れて、茶席の雰囲気を。

お持ち帰り用のラッピングです。

続いて、かしわ餅作り。コロナ休講によりカリキュラムの変更があり、季節ずれています。電子レンジであっという間の出来上がり。みそ餡も作りました。みそ餡を包む生地は薄い黄色に染め、小豆こし餡は白い生地で包みました。

和菓子教室はな

東京製菓専門学校和菓子専科で学び、製菓理論を得意とする講師による和菓子教室です。伝統的な手法の和菓子から、それを踏まえた新しい手法の和菓子および意匠を、そして、和菓子職人さんが長い時間をかけて習得した技術である製餡や生地つくりを、製菓理論に基づいた方法で、どなたでもご家庭で失敗なく簡単に再現することができる和菓子作りをお伝えする教室です。

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