丹羽産大納言の美味しさ満開!
12月のAdvanceレッスンは、柚子風味求肥入り大納言羊羹と常盤饅頭(薯蕷饅頭製)を作りました。求肥入り羊羹は、叶匠寿庵の「あも」に似た羊羹で、丹波産大納言小豆の美味しさ満開、柚子風味の求肥との相性もばっちりの美味しい羊羹が出来上がりました。一人一棹作りました。お節のあとの甘味にも、プレゼントにも重宝するものです。羊羹を煮詰めるとき、どこまで煮詰めるか迷いませんか?美味しい羊羹がご家庭でも簡単に再現できるよう、煮詰め度合を上がり目方としてレシピに表示しました。これなら、ご家庭でもレッスンと同じように出来上がりますよね!
もう一つの常盤饅頭は、表千家茶道の初釜に供される薯蕷饅頭です。そうです。薯蕷饅頭は、他の饅頭とは違い上生菓子に分類され、格の高い饅頭です。でも、美味しく作るのはとても難しい饅頭です。中餡は乾燥青エンドウ豆から作ったうぐいす餡で、松の緑を現しています。大和芋をスリスリして粉入れが終わったら、急いで包餡して蒸し始めないと薯蕷生地が死んでしまい美味しい饅頭にはなりません。さぁ!包餡が始まりました。ところが、包餡が全くできていない、というより包餡の基本ができていなくて、自己流の方が複数見受けられました。講師としては、大変なショックでした。Basicで1年間、Avanceでも半年間、包餡を積み重ね、基本の大切さを口酸っぱく言い続けてきたはずなのに・・・。私は、一体何を教えてきたのだろう・・・と悲しい気分になりました。
和菓子つくりの基本は包餡です。包餡が正しくできないと和菓子つくりの上達は見込めません。少なくとも、和菓子教室はなを巣立つ皆様には、しっかりと確実に身につけていただきたいと思っています。つきましては、来年2月と3月にコースレッスンとは別に「特別レッスン包餡 饅頭編」と「特別レッスン包餡 練り切り編」を行います。
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