お赤飯とおはぎの時短調理
日本料理教室 ”彩楽” 主催の「お赤飯とおはぎレッスン」の講師を務めさせていただきました。延べ5日間、約50名の皆様がご参加くださいました。新型コロナ感染予防の見地から、試食なしで2段わっぱのお弁当仕立てにしてお持ち帰りいただきました。おはぎは7種の餡と飾りつけなど細かい作業もあり皆様お疲れになられたかと思いますが、完成した2段わっぱを見てニッコリ、大事そうに抱えてお帰りになるご様子にホッと一安心、とても嬉しく思いました。皆様ありがとうございました。
レッスンは、お赤飯から。まず、もち米とうるち米の調理法の違いとその理由をご理解いただき、コメがα化(糊化)する調理科学を踏まえたうえでの時短レシピをご紹介しました。今まで、前の晩からもち米を浸水させ、蒸し時間も40分ととても長い調理時間であったものを、小豆またはささげの水煮さえ用意できれば、浸水なし、蒸し時間も20~30分の目から鱗の時短レシピです。
出来上がったお赤飯。わっぱに詰めて、おかずは”日本料理教室彩楽”の岡村先生手作りによるものです。春満開のお弁当が出来上がりました。鯛の柄の小袋にはデモで作ったゴマ塩が入っています。
祇園 むら田の煎り胡麻でゴマ塩を作りました。簡単に作れるのですが作ったことがない方がほとんどで、とても喜んでいただけました。
小豆の煮汁の色出し法です。本来は、煮汁に重曹を入れて弱アルカリ性にして空気に触れるようにすると、きれいに発色するのですが、今回の時短レシピではこの煮汁をもち米に全部吸わせることから、無害とはいえあまり美味しいものではないため、重曹を加えずに行いました。少し時間はかかりますが発色します。
また、本来赤飯には皮が割れにくいささげを使うのですが、近年ささげの生産者が少なくなり高騰しています。今回は使いやすい小豆を使い皮が割れにくい煮方をお伝えしました。煮汁と豆を分けて冷凍保存すると、思いたっら直ぐににお赤飯を作ることができますよ。
続いてお待ちかねのおはぎです。種生地は、もち米のみの白生地ともち米に古代米(黒米)を加えた紫生地の2種類です。作り方はおはぎと同様、吸水させる水の量が違うだけの時短レシピです。包む餡は、小豆粒餡、小豆こし餡、抹茶餡、きな粉、さくら餡、レモン餡、アプリコット餡の7種です。
白種生地は、オーソドックスな小豆粒餡、小豆こし餡と抹茶餡、きな粉の4種を作り、古代米入り紫種生地は、さくら餡、レモン餡、アプリコット餡の3種を作りました。特にレモン餡の仕上げにはココナツファインをまぶしつけ、一気にトロプカルナおはぎが出来上がりました。そしてアプリコット餡には生地の中にアプリコットわらび餅を一切れしのばせて意外な食感を楽しんでいただきました。
また、さくら餡とアプリコット餡には練り切りで飾っていただきました。一気に華やかな春のおはぎが出来上がりました。たった3枚の花びらで満開の桜を表現する日本の美意識の一つ、引き算の美を体感していただけましたでしょうか?
続いて、皆様の作られたおはぎです。どこかに蝶々が花の蜜を吸っているのが見えますよ。どうぞご覧ください。
改めて、日本料理教室彩楽の岡村先生、アシスタントのWさんのご尽力に深く感謝申し上げます。私ひとりでは到底成し遂げられなかったことです。ありがとうございました。また、今回の写真をご提供いただいたCampbell さんにも深く感謝申し上げます。おそらくふた回り近く年下であろうあなたのさり気ないお心使いと優しいお人柄には、私の胸を打つものがありました。ありがとうございました。本当に足を向けては寝られません・・・ですゥ。
では最後に、お受講いただいた皆様のブログおよびInstagramを一部ですが、ご紹介いたします。どうぞご覧ください。
Campbell のお料理ブログ, campbellblog
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