5月の渋谷教室

 昨年の6月に始まった渋谷教室(Basicコース)は、この5月で1年間のコースが修了となりました。6月からAdvanceコースへ進級される方、途中入会され引き続きBasicコースのレッスンを受講される方、新規に受講を開始される方と様々ですが、また1年間どうぞよろしくお願いいたします。

 今月からアシスタントのKさんが加わりました。とても仕事の早い美人さんです。二人して、皆様に喜んでいただけるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。


 さて、5月の渋谷教室は旬のそら豆餡を錦玉羹で包み、雨があがった木立を表現した「雨上がり」と風味豊かな加賀棒茶の「ほうじ茶プリン」を作りました。レッスンは、まず寒天のお勉強から始まりました。寒天を煮溶かし固めると、立体的な網目構造を形成します。網目構造の中には水が充満していて、その水には結合水と自由水があること、自由水は網目構造の内と外を出たり入ったりすること、寒天菓子が離水する理由、離水を防ぐ方法、甘味を押さえる方法などお伝えしました。

 まず、ほうじ茶プリンからはじめました。使った寒天は伊那寒天(株)が開発した高粘弾性の寒天大和。この寒天の特徴は、高濃度の寒天液を固めてねじっても折れない粘性と弾力を持ち、工芸菓子等に利用が期待されている寒天です。これを低い濃度で固め、今までの寒天とは違った食感、ゼラチンの食感とも違う、ほうじ茶プリンが仕上がりました。


牛乳で加賀棒茶を煮だして、寒天液と生クリームを加えて固めるだけ。卵が入っていないので加熱法も簡単。なのに、美味しい! 加賀棒茶でないとこの風味は出ないかも・・・ですね。

続いて、雨上がり。そら豆餡の餡切り。

湯呑茶碗のような小さな器に、サランラップやポリシートなどを敷き込み錦玉羹とそら豆餡を入れて絞り、吊るして固めれば出来上がり。

さぁ、お持ち帰り用にラッピングしましょう!

和菓子教室はな

東京製菓専門学校和菓子専科で学び、製菓理論を得意とする講師による和菓子教室です。伝統的な手法の和菓子から、それを踏まえた新しい手法の和菓子および意匠を、そして、和菓子職人さんが長い時間をかけて習得した技術である製餡や生地つくりを、製菓理論に基づいた方法で、どなたでもご家庭で失敗なく簡単に再現することができる和菓子作りをお伝えする教室です。

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