6月のAdvance II レッスンの様子

 新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言が解除されてから初めてのレッスンが、6/1(月)に大塚教室で行われました。今年度からBasic、Advanceレッスンを修了した方達を対象に新規開講したAdvance IIレッスン。日本料理教室”彩楽”の岡村先生のご好意で毎月第一月曜日をお借りすることができるようになりました。第1回目は、本わらび粉製の「餡わらび」と錦玉製の「天の川」です。換気バッチリ、マスクに手袋と感染予防を最大限に行いレッスンスタートです。


 今までの渋谷教室はIHコンロでしたので使うことができなかったのですが、今回は銅の「ぼうず鍋」をお持ちし、わらび餅を練っていただくことにしました。まずは、銅鍋の手入れの仕方から。


 銅鍋は、塩と酢で磨きます。見違えるほどきれいになります。銅の薄い被膜を塩と酢で溶かしこすり落とすのです。これを、使う前と使った後に行い、水洗いしてからよく乾燥させ収納します。

 

 続いて、ボールに本わらび粉を入れ水を少しづつ加え溶かし、上白糖も加えよく撹拌し溶かし、先ほどのぼうず鍋に濾し入れ、水飴も加えます。本わらび粉とは、わらびの根の澱粉100%のことで葛のような白い(少し灰色がかった)小さな塊で販売されています。水で溶かすと灰色がかった乳白色となり、火を通すと黒く透き通ったねばりの強い澱粉です。一方、本がつかないわらび粉は本わらび粉が少しでも入っている製品は少なく、甘藷澱粉やタピオカ澱粉などを加工して作ったもので、出来上がりは無色透明です。勿論、値段も雲泥の差です。

 さぁ、いよいよ火入れです。電子レンジでチン!でも火を通すことはできますが、この本わらび餅は火を通しながら練って練って練ることで、本わらび独特の口触りが生まれ美味しくなるので、今回は電子レンジではなく、皆さんに頑張っていただきました。練る時にかなり重いので大変です。翌日、筋肉痛になられたお方がいらしたとか・・・?

 練り上がりの目安は、レシピに書いた通りです。わらび餅の荒熱が取れたら餡を包み、焦がしきな粉をまぶして仕上げです。参加された会員様から、京都北尾の黒洲きな粉(焦がしきな粉)が美味しいと教えていただきました。成城石井で販売しているそうです。私も試してみましたが、ほんとに美味しいきな粉で今回の「餡わらび」にぴったりのきな粉でした。皆様もお試しあれ!!

 続いて、錦玉製の「天の川」。さまざまな季節を表現することができ応用が利く錦玉。今回は夜空の満天の星を道明寺粉と金粉で表現し、餡をくるんで最後にオブラートパウダーで天の川を表現しました。あっという間に出来上がり、涼し気な一品です。


  

 来月7月のAdvance IIレッスンは、「蒸しどら焼き」と「桃のおしるこ」です。どちらも冷やして美味しい夏向けの甘味です。どうぞお楽しみに・・・。😊

和菓子教室はな

東京製菓専門学校和菓子専科で学び、製菓理論を得意とする講師による和菓子教室です。伝統的な手法の和菓子から、それを踏まえた新しい手法の和菓子および意匠を、そして、和菓子職人さんが長い時間をかけて習得した技術である製餡や生地つくりを、製菓理論に基づいた方法で、どなたでもご家庭で失敗なく簡単に再現することができる和菓子作りをお伝えする教室です。

0コメント

  • 1000 / 1000