8月のAdvanceレッスンの様子
8月のAdvanceレッスンは、「氷室豆腐」と外郎製の「夏の思い出」を作りました。氷室豆腐とは、江戸時代のベストセラー料理書『豆腐百珍』に玲瓏豆腐として紹介されている古くから作られている豆腐料理(菓子)の一つで、甘い寒天の中に絹ごし豆腐が入っているもので、豆腐の甘さと寒天の甘さが相まって何とも上品な味わい、思いがけない美味しさです。 もう一つは、夏の終わりの空を表現した外郎を短冊型に伸ばし、中餡を巻いた涼しげなお菓子です。
前の晩から冷蔵庫内で重石をして水切りした美味しい絹ごし豆腐を錦玉羹に沈め固めたものですが、出来上がった「氷室豆腐」は、静逸で他のものを寄せ付けない、ある種の神々しさを感じるものとなりました。改めて昔の人の美意識の高さに感服した次第です。
もう一つの「夏の思い出」の外郎生地は、電子レンジであっという間の出来上がり。生地の出来上がりの見極め方、生地の色付け、ぼかし方と学習していただきました。カモメが飛ぶ夏空をイメージした意匠です。中餡は青柚子風味の白餡でさっぱりと美味しく出来上がりました。
0コメント